


Music
8th single
ink

「一滴のインクは、風を纏い、光と影の物語になった。」
2026年4月21日 Release
CBJL-0010/ ¥1,000(税込)
【収録曲】
01. ink
02. Gratia
03. ink(instrumental)
04. Gratia(instrumental)
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【Story】
「誰しもの心にある、光と影。そのどちらも、自分という物語を描くために必要だった。」
8th Single『ink』は、対照的な二つの楽曲によって、一人の人間の心の軌跡を描く作品。
タイトル曲『ink』は、本格的なセルフアレンジへ初めて踏み出した一曲でした。
「一曲すべてを自分の手で完成させたい。」
そんな期待と不安が入り混じる中で生まれたこの曲は、新しい世界の扉を前にした主人公の物語でもあります。
タイトルの『ink』は、物語を書き始めるために欠かせないインク。
ペン先に宿れば言葉となり、紙へ落ちれば新しい景色を描き出す。
まだ完成していない未来を前に、それでも一歩を踏み出そうとする想いを、春風のようなサウンドに乗せました。
一方、『Gratia』が生まれたのは、その直後。
持病の悪化により、出口の見えない日々を過ごしていた頃のこと。
思うように動けない自分を責め続ける中で、ふと浮かんだのが「断罪」という言葉でした。
そこから辿り着いたのが、魔女狩りという歴史的なモチーフ。
本来、魔法は神から授けられた「恩寵(Gratia)」であるはず―――
なのに、人は理解を超えたものに出会うと、その本質を知る前に恐れや嫌悪を抱いてしまうことがあります。
そして時には、その恐怖から誰かを裁くという手段を選んでしまう。
出口の見えない日々も、当時のわたしにとっては理解を超えた存在でした。
先の見えない恐怖は、逃れようとしてもなお心にまとわりつき、いつしか自分自身を責め、裁こうとする声へと姿を変えてきました。
しかし、物語の終盤で火刑の情景を書いた瞬間、このまま終わる物語ではないといけない。そう思ったのです。
「このままでなるものか。」
その小さな反抗心が、楽曲に宿る力強さへと変わった瞬間。
二曲は光と影のように聴こえるかもしれません。
しかしわたしににとっては、そのどちらも「わたし」自身です。
新しい世界へ踏み出そうとする日もあれば、立ち止まってしまう日もある。
その両方があってこそ、一人の人間。
もし今、何か新しい一歩を踏み出そうとしている人がいるなら。
あるいは、出口の見えない日々の中で立ち止まっている人がいるなら。
『ink』が、その背中をそっと押す追い風になれますように。